日々漫画について、主に作品個々についての感想をつらつらと書いていく予定です。
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【漫画単行本感想】北嶋一喜『大泥棒ポルタ』
あくまで好きな作品をご紹介、というわけではなく、感想を書き連ねるサイト、という当ブログの体裁ですので、こんな変化球も。とはいえ、Amazonの感想例全部星1つって酷いな……。G-Toolsの中の人、ちょっと意地が悪いんでないか(苦笑)。
週刊少年ジャンプが爆発的な大ヒット作を生むことが多い背景として、積極的な新人登用が挙げられると思うのですが、やはりフットボールでいうところのゴールデンエイジのように、世代のレベルにはどうしても波があるもので、時折「これは積極的にすぎるだろう!」と思わずにはいられない「ダメアグレッシブ」としか形容の出来ない起用が見られます(最近では大江慎一郎『私立ポセイドン学園高等部』とか・笑)。まったく、ギャンブラー気質を発揮するのはプライベートだけにしていただきたいものですが、そんなジャンプ編集部の大胆すぎる起用として僕の印象に残っている作品の1つが、この『大泥棒ポルタ』です。
この頃は、僕の個人的な見解では、見所も感じられるものの、しかしやはりどうにもパンチが弱い新人さんが多いなあといった世代で、ポルタの一週前には、現在はヤンジャンで連載中の森田まさのり先生の『べしゃり暮らし』が始まっているものの、ポルタの新連載サイクルをトータルで見ると、内水融先生の『カイン』と中島諭宇樹先生の『切法師』が打ち切られ、べしゃりとポルタが始まったという、相当地味な入れ替えであったと言えるでしょう。野球人気低迷が叫ばれる昨今、かなり久しぶりに巨人戦を見てみたら、脇谷に代わって代打矢野、どっちも知らねーよといった感じでしょうか。
とはいえ、先程「見所が感じられる」と書いたとおり、内水先生は連載では結果を出せないものの、『FOREST』(下記リンクの『カイン』3巻に収録)など、読み切りの評価は高く、また中島先生ももっとじっくり描ける良い意味で地味な雑誌などで連載を持つことができれば佳作をものにしそうだと感じさせる作家さんです。
しかし、ポルタは、ちょっとなあ――というのが正直な感想。
この頃のジャンプは、まさにそんな己のギャンブラー気質にどうにか歯止めをかけようとしていたのか、読み切りで掲載し、その反応を見て連載決定、ということをよくやっており、ポルタも連載からの昇格ではあったのですが、いかんせん画風が古めかしい。そして、古めかしい画風の割には、そこまで画力が高くない、と連載時点では思いました。パッと目を引くものであれば、少々のことには目を潰れるものの、古い画風であまり画力が高くないと、やはりどうしても見ていて寂しいものになってしまいます。これ連載昇格かー、と当時思ったものでした。
しかし、そんなポルタが僕の記憶に妙に残っているのは、絵の問題ではありません。いや、絵も関係してくるのですが、その前に北嶋先生だけフォローなしかよ、というとそこまで悪く言いたいといった意図があるわけでもないのでちょっと以下。
お話もちょっと弱かったかな、とは思うのですが、その後の読み切りなどを見ても、北嶋先生は話をまとめるのはとてもお上手だと感じています。しかしちょいとヤマという観点では明らかに弱い。掴みが足りないように感じられるのです。
ただし、もしかしたら僕が知らないだけで、北嶋先生は実は物凄い豪腕ストーリーテラーで、主人公のポルタは昔の記憶がないのですが、そこら辺を解き明かしていく最中で物凄い感動を与えてくれた可能性もあるでしょう(話が強ければ、絵はどうでもいいというのが持論です。もちろん良いに越したことはないにせよ。少なくとも北嶋先生も最低ラインは超えていたかと)。しかし、反対にそうであったなら、それはそれで、その素晴らしいヤマを読者に披露する前に打ち切られてしまうような緩いストーリー展開で話を進めてしまったのは、失礼な言い方になりますが、漫画家として流れを読む力に欠けていたということになるでしょう。
閑話休題。
で、この作品が僕の心に妙に抜けにくい棘を残したのは、主人公ポルタの決め台詞です。
それは、「スマートに行こうぜ」というもの。
かっこいい、かっこよすぎる。
人は誰しもがスマートに行きたいものです。そんな我々の欲望をスパッと射抜いた名台詞ではないですか。個人的には許斐先生の「COOL」くらい胸にキました。
別に北嶋先生に罪はないわけで、これは僕の性格がいけないのでしょうが、もう誌面で「スマートに行こうぜ」を見る度に、ついつい「そんなこと、スマートでない絵で言われても、うち、困りおす」と似非京女になってしまったものです。
そのくせスマートに行ききれず、10話打ち切りとはならずに2巻まで出てしまった『大泥棒ポルタ』。忘れません((C)原辰徳※・巨人つながりのつもり)!!
※ご存じない方は、コチラの01.9.30のところを。動画があったら最高なんだけど見つからないなあ。
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週刊少年ジャンプが爆発的な大ヒット作を生むことが多い背景として、積極的な新人登用が挙げられると思うのですが、やはりフットボールでいうところのゴールデンエイジのように、世代のレベルにはどうしても波があるもので、時折「これは積極的にすぎるだろう!」と思わずにはいられない「ダメアグレッシブ」としか形容の出来ない起用が見られます(最近では大江慎一郎『私立ポセイドン学園高等部』とか・笑)。まったく、ギャンブラー気質を発揮するのはプライベートだけにしていただきたいものですが、そんなジャンプ編集部の大胆すぎる起用として僕の印象に残っている作品の1つが、この『大泥棒ポルタ』です。
この頃は、僕の個人的な見解では、見所も感じられるものの、しかしやはりどうにもパンチが弱い新人さんが多いなあといった世代で、ポルタの一週前には、現在はヤンジャンで連載中の森田まさのり先生の『べしゃり暮らし』が始まっているものの、ポルタの新連載サイクルをトータルで見ると、内水融先生の『カイン』と中島諭宇樹先生の『切法師』が打ち切られ、べしゃりとポルタが始まったという、相当地味な入れ替えであったと言えるでしょう。野球人気低迷が叫ばれる昨今、かなり久しぶりに巨人戦を見てみたら、脇谷に代わって代打矢野、どっちも知らねーよといった感じでしょうか。
とはいえ、先程「見所が感じられる」と書いたとおり、内水先生は連載では結果を出せないものの、『FOREST』(下記リンクの『カイン』3巻に収録)など、読み切りの評価は高く、また中島先生ももっとじっくり描ける良い意味で地味な雑誌などで連載を持つことができれば佳作をものにしそうだと感じさせる作家さんです。
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しかし、ポルタは、ちょっとなあ――というのが正直な感想。
この頃のジャンプは、まさにそんな己のギャンブラー気質にどうにか歯止めをかけようとしていたのか、読み切りで掲載し、その反応を見て連載決定、ということをよくやっており、ポルタも連載からの昇格ではあったのですが、いかんせん画風が古めかしい。そして、古めかしい画風の割には、そこまで画力が高くない、と連載時点では思いました。パッと目を引くものであれば、少々のことには目を潰れるものの、古い画風であまり画力が高くないと、やはりどうしても見ていて寂しいものになってしまいます。これ連載昇格かー、と当時思ったものでした。
しかし、そんなポルタが僕の記憶に妙に残っているのは、絵の問題ではありません。いや、絵も関係してくるのですが、その前に北嶋先生だけフォローなしかよ、というとそこまで悪く言いたいといった意図があるわけでもないのでちょっと以下。
お話もちょっと弱かったかな、とは思うのですが、その後の読み切りなどを見ても、北嶋先生は話をまとめるのはとてもお上手だと感じています。しかしちょいとヤマという観点では明らかに弱い。掴みが足りないように感じられるのです。
ただし、もしかしたら僕が知らないだけで、北嶋先生は実は物凄い豪腕ストーリーテラーで、主人公のポルタは昔の記憶がないのですが、そこら辺を解き明かしていく最中で物凄い感動を与えてくれた可能性もあるでしょう(話が強ければ、絵はどうでもいいというのが持論です。もちろん良いに越したことはないにせよ。少なくとも北嶋先生も最低ラインは超えていたかと)。しかし、反対にそうであったなら、それはそれで、その素晴らしいヤマを読者に披露する前に打ち切られてしまうような緩いストーリー展開で話を進めてしまったのは、失礼な言い方になりますが、漫画家として流れを読む力に欠けていたということになるでしょう。
閑話休題。
で、この作品が僕の心に妙に抜けにくい棘を残したのは、主人公ポルタの決め台詞です。
それは、「スマートに行こうぜ」というもの。
かっこいい、かっこよすぎる。
人は誰しもがスマートに行きたいものです。そんな我々の欲望をスパッと射抜いた名台詞ではないですか。個人的には許斐先生の「COOL」くらい胸にキました。
別に北嶋先生に罪はないわけで、これは僕の性格がいけないのでしょうが、もう誌面で「スマートに行こうぜ」を見る度に、ついつい「そんなこと、スマートでない絵で言われても、うち、困りおす」と似非京女になってしまったものです。
そのくせスマートに行ききれず、10話打ち切りとはならずに2巻まで出てしまった『大泥棒ポルタ』。忘れません((C)原辰徳※・巨人つながりのつもり)!!
※ご存じない方は、コチラの01.9.30のところを。動画があったら最高なんだけど見つからないなあ。
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